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社長ブログケヤキの木の下で

2011年3月23日

うさぎ小屋

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
雲ひとつない快晴!
こちらでも少し冷えてますから
避難所はもっと寒いでしょうね。
さて、今日はウサギ小屋の話し
かつて日本の住宅はウサギ小屋だと
欧米から揶揄(やゆ)されました。
私が学生の頃で
ウサギ小屋と言われるほど小さくないけど・・・
などと少し違和感を持って聞いた記憶があります。
いま、家を作る事に携わっていて
ようやくああ彼らが言っていたことは
広さのことを言っていたのではないんだな
こういうことなんだなと
自分なりに思えるようになりました。
この仕事では
多くのお客様と家づくりのご相談をしますが
どのお客様も何を基準に
工務店やハウスメーカー、建築会社を
選んだらいいかわからなくて
悩んでいます。
リクルートなどのアンケートでは
相変わらず建築先を決めた一番の理由が
営業マンの人柄
本来、家とはどういうものであらねばならないか
せいぜい10年ほどしか使わない
自動車やパソコン、家電製品を選ぶとき
何を比較して検討するのでしょう。
燃費、仕様、性能、耐久性etc 人柄も!?
一生そこに住む家を建てる時
人柄だけで決める人の割合が一番である理由は
家なんてどこで建ててもそれほど変らない
そもそも家で性能ってなんだろ?
という考えの方がまだまだ多くいるからだと思われます。
もちろんどの人も真剣に検討されているのですが
ちょっと選ぶ立脚点を変えると
新しい世界が広がってきます。
自然素材、デザイン、うわべの設備、人柄etc ではなく
家とは本来どういう存在でなければならないか
自分達が家に求めるものは何か
そのためには何を満たさなければならないか
EU、ことにドイツや北欧の人たちが
住宅に求めているものも
日本の人たちと変わりありません。
(家づくりを検討中の方は是非お調べ下さいね。)
健康で安全で安心して暮らせる家
ベースになるのはこの部分で
その上で素材やデザイン、設備と言ったものがきます。
断熱、気密、換気と冷暖房システムといったものが
現代の住宅に求められてる
最も基本的なベースとなる性能なのですが
まだまだその事に気づかれるお客様は少数です。
それらのシステムがきちんと設計された住宅でなければ
日本の住宅まだまだはウサギ小屋と呼ばれ続けることになります。
今回の原発の状況を見れば
エネルギー消費の出来るだけ少ない家を作ることは
われわれ建築に携わる者にとって
義務でさえあります。
一度エネルギー効率の悪い家を建てれば
それは3年、5年、10年あるいは20年先も
多くのエネルギーを必要とします。
寒冷地であればFF式暖房機1台で
温暖な地域であれば6畳用のエアコン1台で
家中の暖房がまかなえる程度のエネルギー消費の家であれば
太陽光発電や太陽熱温水器の効果も
はるかに大きなものになりますし
現実にそれらの家が建てられていますし、
そこでは多くの人が
健康で安全で安心して暮らしています。
でも多くの人はそのことをご存知ありません。
家づくりの立脚点を家族が
健康で安全で安心して暮らせる家に置けば
いろんな可能性が開けていきます。
それは自分達の家族だけでなく
地域や国をも巻き込んだ
新しい日本の可能性です。
私はその可能性に向って
精一杯歩んで行きたい。
それでは
皆さん、また明日。

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