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社長ブログケヤキの木の下で

2011年3月25日

発展途上国の家

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
発展途上国の家、
どんな家を想像したらいいでしょう。
夜は裸電球が一つで
家族みんながその部屋に身を寄せ合って
暮らしているイメージでしょうか。
でも、それは違います。
replanという雑誌にサンゴバン・ジャパンの社長グドー氏と
北海道立総合研究機構の福島氏の対談が載っています。
(サンゴバン 仏 ガラス市場世界2位)
 
いつも
断熱、気密、換気と冷暖房システムが
住宅の基本性能というお話をしてますが
ご理解いただくにはそれなりの時間がかかります。
誰もがいい家を建てたいと願い
いろんな住宅メーカーや建築会社、工務店を巡り
検討されます。
いい家ってなにか?
という漠然とした問いの答えを
見つけ出さなければならない訳ですが、
このような漠然とした問いの答えを考える時、
山田ズーニーさんは
3つの軸で視野を拡大すると言ってます。
時間軸:歴史、他人の経験
空間軸:日本、アジア、世界
人の軸:知人
歴史的にいい家とは
世界の目線で見たいい家とは
自分の周りの人が建てたいい家とは
いい家:健康で安全で安心して暮らせる家
とすると
世界の目線で見ることもいい家を考える
一つのヒントになります。
対談抜粋
福島:諸外国の住宅を視察していると
   日本の住宅性能は「貧しい」と
   つくづく感じてしまいます。
   でも、実際住んでいる人たちはそういう感覚を持っていない。
グドー:率直に、日本は断熱に関して随分と遅れていると思います。
   ヨーロッパはもちろん中東や東南アジア、中国、韓国よりもね。
   来日するまではきっとアジアの中でも高レベルなのだろうと
   思っていたのでとても驚きました・・・
   とても不思議ですね。車や電化製品など、 
   日本が持っている技術は世界トップレベル。 
   なのに、住宅性能に関しては
   いわば発展途上国という印象ですね。
 
住宅性能に関して発展途上国という印象・・・・
グドー氏は20年、30年前に建てられた家を言っているのではありません。
今、現在進行形で建てられている住宅のことを言っているのです。
住宅の性能は
断熱、気密、換気、冷暖房システムによって決まります、
壁付けの24時間換気扇がついているから
換気は大丈夫などと思ってはいけません、
それは、基準法で決まっているから
必要最低限の機器として取り付けられているにすぎません。
住宅の性能に関して
いま現在建てられている住宅の
おそらく90パーセントは
発展途上国の家
こんな事を言われるのはちょっとショックですね。
フランス人に言われると
少し癪ですが
残念ながらヨーロッパや北米から見ると
日本の家の住宅性能は
発展途上国並みであります。
また、実際住んでいる人たちや
これから家を建てようとする人たちが
そういう感覚を持っていない
と言う事はある意味とても不思議なことです。
(これはハウスメーカーという世界では日本にしかない
巨大資本の住宅会社がある事も関係していると思います)
ご自分が検討されてる家
健康で安全で安心して暮らせる家
視点や立脚点を変えて見ると新しい世界が広がります。
対談1
対談2
対談3
それでは
皆さん、また明日。

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