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社長ブログケヤキの木の下で

2011年4月18日

ごちゃまぜ、にしない

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
断熱、気密、換気、冷暖房システムが
家の基本性能を決めるといつも言ってるので、
お話をさせていただいているお客様も
そのことについてネット等で
いろいろと情報を集められています。
その中でよく出てくるのが
大手住宅メーカーの第一種換気システムで
全熱交換をするもの。
換気システムは大きく分けて3つあります。
換気するには給気と排気が必要で
第一種とは機械で給気、機械で排気
第二種は機械で給気、自然に排気
第三種は自然に給気、機会で排気
その中でもまた
排気する空気と給気する空気の間で
熱交換をするものがあります。
これは部屋の中の暖かい空気を排気し
冷たい空気をいれると
部屋の温度が下がってしまうので
両者を交差させ熱交換をするというものです。
熱だけ交換するものを
顕熱交換、
空気に含まれる水蒸気も交換するものを
全熱交換といいます。
なぜ水蒸気まで交換するのかというと
皆さんは夏場
湿度が10パーセント上がると蒸し暑く感じ、
10パーセント除湿されると涼しく感じることを
経験されています。
冬の部屋の中でも
10パーセントの湿度の違いで
体感気温がかわって来るからです。
さてここのお話は
第一種の全熱交換
熱交換をすると言う事は
冷たい外気0度の空気と
暖かい室内の空気20度を
できるだけ薄く熱をよく通す膜で仕切られた
ところですれ違いを起こさせ
熱を交換すると言うものです。
すでにお分かりのように
0度の空気と
20度の空気が膜で接するわけですから
当然、結露します。
結露をすれば
埃やカビの胞子、花粉、ダニの糞などの浮遊粉塵が付着する事になります。
もちろん熱交換機には
フィルターがつけられてますから安心です。
と言われると
そうですねと大丈夫ですねなどと納得してしまいますが
ちょっと考えてみましょう。
24時間換気扇ですから
24時間休み無く稼動しています。
そこを通る空気の量は膨大です。
皆さんの家のエアコン、
一日に5~6時間使っているだけでも
10日もすればフィルター掃除のランプが点きます。
皆さんの中で何割の人が
エアコンのフィルター掃除を毎週しているでしょうか
こまめなお父さん割合は
おそらく・・・・
エアコン1台でさえ毎週のメンテナンスは億劫なもの
第一種の全熱交換器の場合
各部屋に給気口と排気口があり
フィルターがついてますから
頻繁な掃除とフィルター交換が必要になります。
気にしなければ
それをしなくてもいいのですが
埃やカビの胞子、花粉、ダニの糞などの
浮遊粉塵が付着した所を通ってきた新鮮な?
空気を毎日吸う事になります。
小さなお子さんや高齢のお年よりも。
熱交換は確かに省エネですが
手間もお金もかかることを
忘れてはいけません。
本来、第一種換気で熱交換をする機器のメンテナンスは
お客様ではなく、設置した業者がすべきものですが、
北海道を除けば皆無であることも知っておくべくでしょう。
もう一つ、
第一種換気で
目詰まりしたフィルターを使っていると
部屋が暖かくなりますよ。
重い暖かさで
結露もかなりのものになりますが。
換気の原則
空気の流れは一方通行
新鮮な空気は部屋を通って汚れた空気となって
速やかに排出されなければなりません、
少しの熱がもったいないと言って
新鮮な空気と混ぜてはいけません。
それでは
皆さん、また明日。

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