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社長ブログケヤキの木の下で

2011年10月18日

落とし穴

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝はちょっと冷えましたね、
事務所の中も気温は18度、湿度は68%
真冬でも
マキコDXのおかげで20度を下回ることはありませんから
この時期の朝晩が一番寒い事務所です(笑)
さて、
先日の新建ハウジング(業界紙です)に
デッキなどに使える
水溶性の木部の保護材の事が出ていたので
早速資料とサンプルを取り寄せてみました。
天然素材だけをつかって調合されてるとか。
お客様にお勧めできるかどうかもう少し調べてみます。
スタジオのデッキに塗布して様子見もして見なければなりません。
さて、そのことを調べている時に
外壁の防水紙のことについて
ふと思いました。
家の寿命
長期にわたって家を維持管理するためには
メンテナンスは不可欠です。
分かりやすい例では
室内のクロスの張替、
雨樋の交換
外壁の塗替え
給湯器やエアコンの交換
バルコニーの防水・・・etc
つまり年月とともに劣化していき
その役割を十分果たせなくなった個所を交換、修理することですが
いま上にあげた項目は
家の表面上の劣化や
機器の寿命によるものですから
ある意味簡単に交換したり
塗り替えたり、張り替えたりが出来ます。
考えたのは防水紙のことです。
主流のサイディングでは
透湿防水シート
タイベックというデュポン社製のものが品質的には
いいものとされています。
モルタルでは
アスファルトの防水紙
両方とも劣化します。
タイベックは
防水性と引張強度について10年保証してます。
透湿防水シートですが
透湿性についての保証はありません。
アスファルトの防水紙も
15年以上経つ建物の増築で
外壁のモルタルを撤去すると
防水紙の粘りは全くなく簡単に破れていきます。
モルタルをめくる時に
防水紙は残してモルタルだけめくりたいのですが
劣化がすすんだ防水紙ではそれが出来ません。
調べてみると
デュポンのタイベックも現在は20年は持つだろうという検証段階
30年安心して使えるシートはまだ検証されてもいません!
何とか20年・30年を保証できるよう
改良と耐久試験を繰り返しているようです。
さて、簡単にいうと
30年経ったら外壁を剥して
防水紙を張り替える?
そんなことをすれば
100年住宅にはいったいどれだけお金がかかるのでしょうか。
デュポンのタイベックでさえこの程度ですから
他の安い透湿防水シートだとどれくらい持つものなんでしょう。
アスファルト系の防水紙でも同様です。
長い年月
そのままの機能というのは実際には不可能で
必ずメンテナンスが必要になります。
この外壁に使われる防水シートの問題は
なかなか難しいですね。
防水紙のように何気なく普段使っているものの耐久性が意外に短い
まだどこにも回答はありません。
でも
檜皮葺きの屋根で20年ほど
雨や紫外線にあたりますから
その程度ですが
瓦の下に敷いてある杉皮なら
50年でも大丈夫
サイディングに覆われていれば
瓦と同じですから
随分長持ちするように思いますが
誰か考えてる人が入るかもしれませんね。
透湿性も防水性もあります。
外壁の防水は杉皮か?
それでは
皆さん、また明日。

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