社長ブログケヤキの木の下で
2022年12月7日
知らなければ・・・
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は3.1度の美濃地方、初氷もそんなに遠くありません。
暖房器具の設備容量というと分かり難いかもしれませんが、
簡単に言うと必要暖房能力のことで計算式があります。
Hmax=nx(qaxΔt-E)
nは補正係数で24/T
Tは暖房時間
qaは住宅の総熱損失量
Δtは内外温度差
Eは室内取得熱(室内発生熱+日射取得熱)
これはBIS(北海道建築技術協会)のもので
住宅全体で必要となる暖房能力を求める計算式です。
松尾設計さんは
その部屋で必要な暖房能力を求める計算式も出しています。
C値も加味したものでこれも参考になります。
どちらの式もQ値や総熱損失量、
あるいは室内取得熱=(日射取得熱+室内発生熱)などを
出さなければなりませんから、
一般の方が自分だけでそれらを出そうとすると少し難しいので
設計者から必要な数値を教えてもらうことになります。
BISの式の中で
Δtと言うのがあります。
内外温度差(tr-t0)
trは暖房設定温度で
自分の生活したい室内気温で
22度とか24度とかにします。
t0は暖房設計用外気温度と言います。
これは1月の日最低気温の平均で
各県に何か所かある
気象庁の観測データを使います。
お隣の美濃加茂市の場合、2022年の1月の最低気温の平均は-2度。
内外温度差は24度を暖房設定温度にすると
24度マイナス -2で26度となりますが、あくまで最低気温の平均。
安全側をみると
実は2022年1月の一番寒い日は-5.2度
なので、内外温度差は29.2度と言うことになります。
qa(総熱損失量)を26倍して室内発生熱を引くのか
qaを29.2倍して室内発生熱を引くのか
それなりに値は違ってきます。
必要な暖房能力は設計者に計算してもらい、
適切な位置に設置する必要があります。
家電量販店のお兄さんはあなたの住まいの性能も
暖房負荷も、何も知りません。
「20畳のLDKですか、それでしたら余裕を見て
21畳~26畳用のエアコン1台と
6畳用のエアコン3台ですね・・・知らんけど」
21畳~26畳用のエアコン
定格能力9.8KW
定格消費電力2480w
2.48KWx35円/kwhx24時間x30日=62.496円/月
24時間エアコンをつけたままにすると
上記の金額になります。
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