社長ブログケヤキの木の下で
2015年1月7日
断熱性が低いとエアコンだけでは暖房できない
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は寒さが少し緩みましたが
今朝は0.5度の川辺町です。
名古屋とは2~3度ほど気温の低い美濃地方です。
日中の最高気温も一桁台ですから
室内を暖かくしましょう。
さて、私の家の離れ
20年ほど前に建てた2×4の家ですが
1階の外壁は2×6でできています。
2×4だと壁の厚さは89ミリ
2×6だと138ミリですから
そのぶん断熱材も多く入っています。
で、新築当初、エアコンで暖房すると
何度に設定しても膝から下は18度程度までしか温められません。
霜取りで時々止まってしまうというのもありますが
当時20畳用で200Vのエアコンを設置してましたが
32畳の部屋で窓は単板ガラスのアルミサッシ(^_^;)では
2×6の壁をもってしてもこの程度
加えて気密性能は今作っている家からすれば
無いに等しい・・・・
さて、206の壁なのになぜ膝から下が18度以上に上がらないか?
気密性能の悪さもありますが
(温めた空気が隙間から出て行くと
出て行った分の冷たい外気が床近辺の隙間から入ってきます
暖かい空気は浮力がありますから天井近くの隙間から出ていき
床近くの隙間から冷たい空気が入るということです)
問題はアルミサッシ
32畳の部屋で
腰窓サッシが2ヶ所と
掃出しサッシが3ヶ所
掃出しサッシの1ヶ所は南側で大きさが通常の2倍あるもの
ということで、掃出しサッシは通常のサッシに換算すると4ヶ所ということになります。
掃出しで1.6mx2mx4ヶ所で12.8m2
腰窓で1.6mx1.2mx1ヶ所、1.2mx0.7mx1ヶ所で2.76m2
合計15.5m2の窓
15.5m2と言うのは
一般的な掃出しサッシの高さは2mですから
幅が7.75mの掃出しサッシが室内にあると同じことになります。
東西南北のどこか一面が全てアルミの単板硝子のサッシ
考えただけでも寒い!
と今なら考えられませんが、
当時は壁の断熱優先の考えでしたから
サッシのことまで気が付きませんでした(^_^;)
このサッシのから冷気が降りて来るんですね、
カーテンをしても床とカーテンの隙間から
手をかざしてもはっきりわかる冷気が・・・
それは勢いよく、と言っていいほど吹き出してきます。
これは先ほどの気密性能が低くて侵入してくる外気とは違います。
サッシの性能が低いために室内の空気が冷やされているんですね。
その冷やされて重くなった空気が滑り台を滑るようにガラスの表面を下降してきます。
そして冷やされた空気は水蒸気をたくさんその空気の中に保持することができませんから
ガラス面で結露します。
ガラスの上部より下部に近いほうがより多くの結露を発生させます。
一般的にこのようなサッシを
結露製造機能付きサッシとか
除湿機能付きサッシ
冷気供給機能付きサッシ
さて、問題は
ペアガラスにすればOKと思っている方が多くいるということ
サッシの性能は熱貫流率で見なければなりません。
以前のブログでも書いていますので省略しますが
断熱性の低い住宅で生活されていた方は
エアコンで暖房なんて考えられないというのが実感だと思います。
そうです、
断熱性の低い住宅ではエアコン嫌いになるでしょうね。
では
より高い断熱性能の家なら?
このお話は次回に。
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