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社長ブログケヤキの木の下で

2011年3月18日

住宅に求められるもの

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
川辺町は快晴ですが
冷え込んで氷が張っています。
被災された方々も
さぞ寒い思いをされてることと
心配しております。
今回の地震で
関東地方では計画的停電をしなければならないほど
日本は原発に依存していたことがわかります。
以前、建築士会の岐阜木造塾で
森林文化アカデミーの辻先生の
講義を受けたとき
木造住宅に住む4人家族が使う
年間のエネルギー消費の比較をしました。
高山市に住む場合と岐阜市に住む場合です。
暖房、給湯、照明、家電
これだけで全消費エネルギーの86パーセントを
どちらの地域でも使っています
二つの地域で大きく異なるのは
暖房エネルギーの消費量で
高山は岐阜の3倍消費します。
それ以外の消費量は高山も岐阜もかわりません。
この4つの項目のうち
暖房については家の性能や設計によって
大きく変ってきますが、
同じ家なら断熱材の種類によって
体に感じるほどの大きな差はありません。
セルローズだから、
羊毛だからグラスウールより暖かく感じることは無いのです。
暖房エネルギーの消費については
断熱、気密、換気、冷暖房システムを
セットで考えると、より効果を発揮します。
原子力発電に赤信号がついている今
これから家を建てられる方は
より消費エネルギーの少ない家を
建てることが求められます。
それは単に
太陽光発電を設置するとか
オール電化にするとか
エコキュートを取り付けるとかではなく
それらの機器がより効果的に
その能力を発揮できる家かを考える必要があります。
デザインやインテリアも大事ですが
家の基本的な性能とは何か
暮らしやすさとはどいうことかを考えなければなりません。
そうでなければ
これからも原子力発電に依存した生活を
送る事になってしまいます。
子供達の明るい未来を思うとき
また、今回の地震で被災された方々を思うとき
いま私達は何をしなければならないか
きちんと検証しなければなりません。
それでは
皆さん、また明日。

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