社長ブログケヤキの木の下で
2021年5月10日
住宅格差なんてのも
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は10度を切った美濃地方。
霜注意報も出てましたから
それなりに寒い朝ですが、幸い霜は降りていません。
さて、コロナ
大阪では重症患者用の病床が100%を越えたり、
入院率が10%などと報道されてます。
入院率が10%と言うことは
コロナと診断されても
病院に入院できるのは10人に一人で
あとは自宅待機かホテル。
自宅待機者は1万人を越えているとか。
コロナに罹っても住んでいる地域で、
受けられる医療に格差が出ています。
以前、新住協の総会で事務局長だった会澤さん(現顧問)が
住宅格差という言葉で、
現在建てられている住宅も、同じように見えて格差があると
指摘されました。
医療や教育では住んでいる地域や所得で格差が生じている。
それに気づいている方も多くいますが、
住宅格差の場合はそれを知らない方がまだまだ多いのが現状です。
つまり、高断熱高気密の家との触れ込みで家を建てたけれど
自分が思っているほどではないし、なんだかなぁと感じている、
高断熱高気密の家ってこんなもんだったんだと
不満を感じながらも、なんとか自分を納得させている人たちが
かなりの割合であるということです。
一方で、
高断熱高気密の家にして本当に良かった、大満足という人達もいます。
両者とも、高断熱高気密の家を目指して建てたのに
一方は不満、もう一方は大満足
同じような家を建てたはずなのに…
高断熱も高気密も数字による定義があるわけではありません。
Ua値やQ値がどれだけ以下なら高断熱
C値がどれだけ以下なら高気密なんて
何の決まりもありませんから
誰でもどんな家でも使い放題
中にはそんな数字さえ示さず高断熱高気密を謳うところもありますから、
これから家を建てようとする側からすると?の連続です。
しかも多くの方は複数のHMや工務店を訪れます。
それぞれ各社が自分達で考える高断熱と高気密の話を聞かされるわけで、
人の話を聞いているだけでは
何が何だかわからなくなってしまいます。
自分なりの考えや意見をまとめる時に役に立つ考え方の一つは
時間軸と水平軸
時間軸は
高断熱高気密の由来やいつ頃日本に入って来たか
その発祥の地はどこか
日本ではどういう経緯で入ってきて現在までどのように広まってきたか
水平軸はヨーロッパや北米、中国や韓国ではどうか等
ネットで検索していくと次々と調べたくなる項目や人などが出てきます。
更にそこを検索していくと、
おぼろげながら日本の高断熱高気密の全容や系譜といったたものが掴めます。
そこまで行けば、HMや工務店のババ引くことは無いように思います。
そこまでせなあかんの?
残念ながらまだ玉石混合なのが住宅業界。
格差が解消されるには今しばらく時間が必要です。
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