社長ブログケヤキの木の下で
2022年2月7日
住まいのリスク
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝はマイナス4.7度とかなり冷えこんだ美濃地方。
昨日は最高気温が3度。
関ケ原や養老と言った美濃地方の西部では、
記録的な積雪でした。
幸い同じ美濃でも中濃地域は
それほどの降雪はありませんでしたが、
それなりに寒い一日でした。
マイホームを持つことのメリット、デメリット、
あるいは持ち家か賃貸かという議論は、
ネット上でも数多くみられます。
賃貸は掛け捨て、持ち家は資産形成とか
それぞれの立場や考え方で異なります。
家に対する考え方は人それぞれですから
私の考えもいろんな考えの一つとして、
参考にして頂ければと思います。
家を持つことのデメリットの中でよく使われる言葉がリスクです。
一般的に投資の世界で、
リスクが高いとかリスクが低いとか言う時の意味は
リスクが高いというのは将来の価値が予想しにくい
リスクが低いというのは将来の価値が予想しやすい
ということを指します。
リスク=危険と思ってるかもしれませんが
将来の価値が予想できそうかできにくいかなんですね。
これから、家を建てようとする方にとって
リスクが高いか低いかは、
将来自分が建てたその家の価値が予想しやすいかしにくいかで
判断することになります。
市場が判断するということになりますから
一般的な不動産は立地条件が大きな要素を占めます。
それ以外では何があるか?
都会ではなく地方都市の郡部や田園地域、
あるいは再開発された地方の住宅団地だとすると
何がその価値に影響するか?
30代半ばで家を建てて
40年後の70代後半で売却しようとした時、
立地条件が同じなら
より性能の高い住まいの方がリスクが低いと予想されます。
40年後、日本でどれだけの家が空き家になっているかを考えれば
新築住宅を建てようとする人は激減しているはずで、
多くは現在のヨーロッパなどと同じで
中古住宅を購入、リノベーションが普通になっていることでしょう。
となれば、
多額の費用のかかる性能向上リフォームをしなければならない家と、
既にそれが備わっている家では、
どちらが選ばれるかは容易に想像できます。
ただ、ご自分の家を売却する前に起こることがあります。
それはご自分の両親の建てた、自分が育った家の処分です。
日本ではあまりにも多く性能の低い家が建てられました。
その処分が現在の我々の世代に課せられています。
自分の両親の家だけでなく、奥さんの両親の家も、
ひょっとしたら、おじいちゃんの家もなんて方もいるかもしれません。
ご自分が建てる家はリスクの低い住宅かどうか
冷静に考える必要があります。
残念ながらデザインやインテリアといった
表面的なことでリスクが低くなることはありません。
マイホームには夢や安心という言葉がつきものですが
これから家を建てる方はリスクについても
十分検討する必要があります。
そうでなければ
あなたのお子さんがそのリスクを背負いこむことになります。
美濃地方で今朝のリビングの気温が16度以下なら
リスクがあると思っていいでしょう。
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